えー、今回はヘッドホン。それもダイソーの激安ヘッドホンを3つ購入してみたので、比較レビューをしていきたいと思います。
ダイソーではいくつかのヘッドホンを販売していますが、今回買ってきたのは3種類。比較対象としてセリホンこと「AT-ES11」も購入してきたので、それを基準としてレビューをしていきます。
なお、この記事と同じ内容の動画も公開しています。動画の方が良い、という方はこちらをどうぞ。
セリホン「AT-ES11」
まず、レビューの基準点となるセリホンを聞いていきます。
見た目は一昔前のソニーのイヤホンに似ていますね。ザ☆プラスチックという感じで軽い音が響きそうな見た目です。
イヤーチップは柔らかくペラペラで、おそらく遮音性は期待できません。というかうぷ主の耳だと全然フィットせず装着不能です。
サイズの選択肢もありませんし、正直(まともに使おうと思うなら)付け替えた方が良いと思います。
視聴はうぷ主の持っているWALKMAN NW-A36君で行います。
イヤーチップはJVCのスパイラルドット君を装着。イヤホンよりイヤーチップの方が高級ってどうなのよ? と思いつつも聞いていきます。
総評としては、まあ使えないことはないという感じですかね。
スパイラルドット君のおかげで低音はマシになりますが、それでもだらしない感じに響いてしまいます。
100円イヤホンの割には音のバランスが壊滅的というほどでもなく、クッソくぐもった音ではあるけどイコライザーをこねくり回して軽減すれば、まあある程度は……と言った感じ。
よく響かせるタイプのイヤホンで、チャチな演奏でもリバーブマシマシにすればうまく聞こえるみたいな、そんな感じがします。
特に中音域、ボーカルは響が良く、ホールのリバーブがかかっているかのよう。これはこれで面白いと感じますね。
それでもくぐもっているので、正直常用しようと思えるような音質ではありませんが、気分によっては使ってもいいかなーなんて思えますね。
以前エージング動画のときに買ったダイソー300円イヤホンよりははるかに高音質だと感じます。300円イヤホンは低音がどうしようもなく出すぎて全てを台無しにしていましたからね……。
以後のヘッドホンは、このセリホンを100点とした相対評価でレビューしていきます。
追記:
今のところ、イコライザーはこのような感じにしています。
そこそこよい音の中音域をブースト、だらしなく響く低音は抑えめに。
これで音質を何とか誤魔化し、まあそれなりには聞ける音になっています。まともな音、と言われると疑問符が付きますがまあ、100円イヤホンでここまでの音が出れば素晴らしいというレベルの音にはなりますね。
皆様もイコライザーをこねくり回し、遊んでみてはいかがでしょうか。
300円ヘッドホン(折り畳み式)
まず、300円の「ヘッドホン(折り畳み式)」をレビューしていきます。
名前の通り折り畳み式で、折りたたまれている状態で入っているので出してから開く必要があります。
プラスチックなので何度も使っているとパキッと逝きそうな感じがしますが、所詮300円なので耐久性なんて気にする人もいないでしょう。
地味にかっこいいのが、ハウジング部分の見た目です。
円形にギザギザが入っており、ここだけを見るとそこそこよさそう。ここだけを見ると。
耳当て部分はかなり小さく、耳の大きい人はつけにくそうです。
LR表示は内側にありますが、そこそこ大きいので見やすく、迷う事はありませんね。
装着感に関してですが、装着不能です。
小さすぎて普通に頭にかけると耳まで届かないんですよね。最大まで引き延ばしてもギリギリ届耳まで届きません。 なので苦肉の策として、アイマスクのように目の前にヘッドバンドが来るような形で何とか視聴しました。
そんな形なので、当然密閉性なんてあるはずもなく、視聴している間はすっと手で押さえつけながら聞くという苦行をする羽目になりました……。
そして肝心の音質ですが、点数で表すなら30点くらいでしょうか? 残念ながら100円セリホンにすら遠く及ばず、どこまでもくぐもった音質になっています。
バランスとしてはかまぼこなのですが、ボーカルすら曲によっては何と言っているのか聞き取れないという壊滅的な状態です。無理です。ゴミです。
300円ヘッドホン
次はこちら、先ほどと同じ330円ですが大きめの箱に入っているヘッドホンです。
色は本当は黒が欲しかったのですが、白しかなかったので白を駆ってきました。それでは早速開封していきましょう。
と、その前に外箱の裏面に仕様が書いてあるのですが、インピーダンスが32Ωとちょっと慣らしにくいドライバーユニットが内蔵されているようです。
慣らしにくい=高音質とは限らないのですが、それでも多少は期待できますよね。これを使う場合にはスマホよりもアンプ出力の高い再生機器を使用した方が良いでしょう。
それでは早速開封していきます。こちらは箱の中で袋に入っているんですね。
ステレオミニプラグはL字になっており、ケーブルはフラットケーブルで使いやすそうですが、そうめんみたいにペラペラですぐにプッツンしそう。
先ほどの折り畳みヘッドホンと同じく、ハウジング部分外側には円形のギザギザが入っており、見た目はそこまで悪くありません。
LRの表示は内側でわかりやすいのですが、耳に当たる部分の可動域がとても狭く、装着感はよくないです。
耳が痛くなりやすいので、長時間付けていられません。これはマイナスポイントですね。密閉性も感じられません。
肝心の音に関してですが、まず最初に感じたのが「音量が小さい」です。やはり鳴らしにくいヘッドホンになっているようなので、WALKMAN等で再生した方がこのヘッドホンの全力を出してあげることが出来るのではないかと思います。
そして次に感じたのが、非常にくぐもった音質という事です。先ほどの折り畳みヘッドホンと同程度の音質しか出ていません。
点数をつけるなら30点程度、このヘッドホンもゴミです。期待外れでしたね……。スマホ本体のスピーカーの方がはるかに良い音を出してくれますよ。
500円ヘッドホン(クロム調)
さて、次が最後の希望、500円のヘッドホン(クロム調、シロ、クロ)になります。これは黒を購入してきました。
見てわかる通り金属っぽい見た目で、500円と先ほどのヘッドホンより高いので音質にも期待できますね!
裏面の仕様を見てみると、インピーダンスは32Ωですが音圧レベルが115dBと高くなっているので、そこまで慣らしにくいヘッドホンという訳ではなさそうな感じがします。
それでは早速開封していきましょう。
見た目はそこそこカッコよく見えますね。LR表示は裏側ではなく側面にあるので300円ヘッドホンよりも分かりやすいかもしれません。
ただクロム調なのは見た目だけで、プラスチック製のハウジングみたいなので近くで見るとおもちゃかな? と思うんですけどね。
それと、コードがそうめんみたいに細く、またプラグもストレートなのが気になりますけどね。先ほどの300円ヘッドホンはL字プラグだったのになぜ……?
装着感は先ほどのヘッドホンより多少はマシですが、良いとは言えませんね。長時間付けていると耳が痛くなってきます。
上下左右の向き調節はほぼほぼできませんので、人によっては非常に付けにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
多少音楽を聴く程度なら問題ないので、ライトユースなら何とかいけるでしょう。
そして肝心の音質ですが、先ほどの330円ヘッドホンと大差ありません。同じドライバーユニット使ってるんじゃないの? ってくらい同じような音質、慣らしにくさです。パッケージに書いてあった「超低音」はどこー??
まあ、こちらのヘッドホンの方が多少慣らしやすいですが、セリホンと比べると音量は小さいですね。
いずれにしろゴミです。550円の価値はありません。30点!
おまけ枠:マルチメディアスピーカー
最後にレビューするのがこちら、セリアでセリホンを買うついでに購入した、マルチメディアスピーカーです。
電源無し、3.5mmオーディオジャックから入力された音をそのままボイスコイルにつなげるだけという、なんともシンプルなスピーカーです。
興味本位で購入したものなのであまり期待はしていませんが、とりあえずWALKMANにつなげて鳴らしてみようかと思います。
音質はこんな感じ。悪いです。普通のアクティブスピーカーとか購入した方がよっぽど幸せになれるでしょう。
初代XPERIA 1の本体スピーカーの音質も載せておきます。
いかがでしょうか。後ろのプラスチックのテーブルとの共振が入ってしまっているとはいえ、スマホスピーカーの方が圧倒的に高音質と言えるでしょう。
音量もそこまで出ませんし、これを購入する価値はないと言っていいでしょう。使いどころある??
セリホンを基準とした点数をつけるなら、60点くらいでしょうか? 聞いている感じ、330円/550円ヘッドホンよりはまともな音に聞こえてくるのが不思議ですよね……。
総評
いかがでしたでしょうか。非常に辛口のレビューとなってしまいましたが、正直セリホンを基準にするとどのヘッドホンもゴミと言わざるを得ません。
おそらく購入したセリホンが当たり個体だったのもあるとは思いますが、それにしても値段が3倍、5倍もするヘッドホンなのに音質は100円イヤホン以下というのは正直受け入れられません。
皆さんもヘッドホンの購入を検討している場合は、ヘッドホンをやめて110円で購入可能なセリホン「AT-ES11」を購入した方が圧倒的に幸せになれると思います。そちらの方が高音質で安いので。
ちなみに今回購入したセリホンは保管しておくことにしました。が、ヘッドホンは処分ですね、持っている意味がない。
それでは、今回はここまでです。今後も気になるオーディオを購入したらレビューしていこうと考えています。
また次回、サラダバー(/・ω・)/